お清めの塩は玄関に入る前に胸から

2020年01月25日
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葬儀に参列すると、お清めの塩を配られます。大規模な葬儀などでは敷地内に塩のエリアが用意され、参列者はそこを踏んで穢れを払うようになっていることもあります。でもたいていは、小さな小袋で配られることが一般的でしょう。

これはそもそも昔、まだ医学やエンバーミング技術が発達していない頃、ご遺体にうじなどの虫がつくことがあったからとも言われています。参列者がその虫を服につけて持ち帰ってしまうと、家が不潔になってしまいます。

そこで塩をかけて虫を除去したのではないか、と今では言われているそうです。故人に対して穢れ扱いをするのはおかしいのでは、という議論はずっとされてきていますが、虫を除去するためなら納得できるのではないでしょうか。

作法としては、玄関に入る前に胸から、そして背中、足下と、上から下にかけて手で払います。この一連の作業は故人のことを穢れ扱いするものではありません。古くは体についているかもしれない虫を落とすためであり、今は気持ちを切り替えるという意味合いが強いようです。

宗派によっても穢れに対する考え方が違っていて、例えば浄土真宗などでは死を穢れとは扱いません。宗派の違う人の葬儀に参列する場合、その点に注意しましょう。



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